*ブレイクタイム*

息苦しいこの世の中にほんの少しの安らぎを。

ハロウィン目前!おすすめホラー映画、第3位!!(映画:10)

Us(アス)

Us

2019年 ユニバーサル・ピクチャーズ供給 アメリカ映画

監督 ジョーダン・ピール

主演 ルピタ・ニョンゴ

 

映画ゲット・アウトで有名になった、ジョーダン・ピール監督の作品です。

あまり明るみに出る事のない、社会の影なっている部分の描写を作中に折り込む事により、強いメッセージ性を込めたホラー作品です。

ネタバレ込みで、話の全貌を理解してから観た方が、より楽しめる作品となっています。

公開当時、1人でレイトショーで観に行ったのですが、リアルな恐怖感に若干後悔した作品です。笑

 

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Us:あらすじ

(ネタバレ含みます。)

主人公のアデレードは、幼い頃、両親と訪れたサンタクルーズのビーチに設置された遊園地のミラーハウスに迷い込みます。

そこで、自分のドッペルゲンガーに遭遇し、その事がトラウマとなってしまいます。

成長した彼女は、やがて結婚し2人の子供にも恵まれ、とある夏に休暇を過ごす為、家族4人でサンタクルーズを訪れます。

しかしそこで奇妙な事が次々に起こり、やがて一家の前に自分たちそっくりのドッペルゲンガーが表れ、一家に襲い掛かります。

命からがら逃げ出した4人でしたが、世界中で人々のドッペルゲンガーが表れ、オリジナルに襲い掛かっている現状が広がっていました。

そんな中、アデレードは過去のトラウマのきっかけとなったミラーハウスから、不気味な地下空間へと辿り着き、自分のドッペルゲンガーであるレッドと対峙します。

そこでアデレードは、ドッペルゲンガーの正体は、アメリカ政府の実験によって生み出されたクローン人間であり、実験が失敗した為、地下空間での隠れた生活を強いられていた事を知ります。

地上の人間はそんな事など知らず、平和に暮らしていましたが、クローン人間達は、地下での苦しい生活を余儀なくされており、そんなクローン人間達が、地上の人間への復讐、自分達の存在の主張の為に今回の騒動に至っていたのでした。

戦いの末、アデレードはレッドを倒す事ができ、一家は無事に助かるのですが、最後に衝撃の事実が明らかになります。

 

Us4つの魅力

 
魅力その1:忘れてはいけない社会風刺を描く

色々な見方がされているこの作品ですが、私は平和な世界の裏で、虐げられた世界も存在しているというメッセージ性が1番分かりやすい考察だと思っています。

具体的には、私達ような先進国では、基本的には不自由のない平和な生活が送られていますが、同じ時に発展途上国では、戦争や極度の貧困に見舞われている人々も存在しています。

また、日本国内でも裕福な家庭もあれば、貧困家庭もあります。

恵まれている側の人間は、普段あまり苦しい生活を送っている人の事を考えないものです。

そのような社会風刺を描いたのが、この作品なのです。

また、恵まれた環境は、誰かの不幸のもとに成り立っているという考え方も込められているようです。

 

魅力その2:クローン人間の恐ろしい姿

この作品に出てくるクローン人間は、オリジナルと容姿は似てはいますが、それぞれが狂気に満ちた恐ろしい性質を持っています。

通常のホラー映画では、幽霊やゾンビ、悪魔など完全な化け物(クリーチャー)が恐怖の対象になりますが、この作品で恐怖の対象となるクローン人間は、どちらかと言うと“狂った人間”といった様子です。

1番怖いものは人とよく言われるように、その恐ろしさが見事に表されている、そんなホラー作品となっています。

 

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魅力その3:架空のホラーではない、リアルな恐怖

上記の2つの点からも分かるように、架空の世界や存在が題材になっているのではなく、実際に私達が生きている世の中をベースに作られている作品なので、他人事とは思えない恐怖感があります。

しかし、怖がるだけではなく、世界情勢について考えさせられる内容にもなっているので、ぜひ恐怖に目を背けずに観てほしい作品です。

 

魅力その4:不安な気持ちになる音楽効果

作中で定期的に流れる、女の子の声の入った音楽があるのですが、これが凄く恐怖心を煽ってきます。

映画を観終わった後も耳に残っており、1人でレイトショーを観た帰り道は気が気ではありませんでした。笑

この映画を初めて観る場合、夜に1人で観る事はあまりおすすめしません。

音楽の効果でとても不安な気持ちにさせられます。

 

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最後に

怖いだけではない、考えさせられる深い内容になっているので、ホラー映画が苦手な人にもぜひ1度観てほしい作品です。

個人的には、ゲット・アウトよりも分かりやすく、見やすい内容だと思いました。

 

また、ラストシーンで明かされる衝撃の事実はぜひ、ご自身の目で確かめてみて下さい!